| ガスケットに使用される材料の種類には、シリコーンゴム(SR)、エチレンプロピレンゴム(EPDM)、クロロプレンゴム(CR)、クロロスルフォン化ポリエチレン(CSM)、サーモプラスチックエラストマー(TPE)、ポリ塩化ビニル(PVC)などがある。クロロスルフォン化ポリエチレンは、主として意匠を目的として使用されることが多い。 |
| ■シリコーンゴム(SR)■ |
耐候性、耐オゾン性、耐寒性、耐熱老化性が極めて優秀であり、圧縮永久歪みが少ない。但し、機械的強度は低く、特に引裂強さが弱い。自己消炎性は無く、一度着炎すると燃え続ける性質があるが、耐熱性の優秀な特性を生かし難燃剤の使用による配合処方では耐火性能を付与することも可能となっている。接着性は悪く、接着剤としてはシリコーンシーラントを使用するのが一般的である。着色性は良く、自由な色で成形できるが色調によっては退色の度合いが違うので事前検討を要する。
発泡体ガスケットとしての性能は、発泡させないソリッドゴムのガスケットとほぼ性能は同一と考えて良い。SRの使用範囲は、目地ガスケット、グレイジングガスケット、気密ガスケット、構造ガスケットなど全般である。 |
| ■エチレンプロピレンゴム(EPDM)■ |
耐候性、耐オゾン性、耐寒性、耐熱老化性、耐薬品性に優れ、機械的強度も良い。自己消炎性は無く、一度着炎すると燃え続ける性質があり接着性も比較的悪い。着色は可能だが、発泡体ガスケットと同様、耐候性、物性ともに黒色より低下することは避けられない。
建築用ガスケットゴム材料としては最も多量に使用されている。
EPDMの使用範囲は、目地ガスケット、気密ガスケット、グレイジングガスケット、構造ガスケットなど全般である。 |
| ■クロロプレンゴム(CR)■ |
耐候性、耐オゾン性、耐薬品性に優れ、機械的強度も良い。自己消炎性があり、接着性も極めて良好である。各種の要求性能に対して安定した性能を有する材料である。自己消炎性の特長から難燃剤の配合処方により、乙種・甲種の防火戸用ガスケットも生産されている。基本的には黒色での使用を奨める。
発泡体ガスケットとしての実績はあるが、ソリッドゴムと比較して耐候性、物性の低下は避けられない。
CRの使用範囲は、グレイジングガスケット、気密ガスケット、構造ガスケットなどである。 |
| ■軟質ポリ塩化ビニル(PVC)■ |
耐候性、耐オゾン性、耐薬品性が良く、自己消炎性がある。着色性、加工性に優れ、極めて複雑な断面形状も成形可能である。但し、ゴムに比べ硬さの温度依存性が大きい。接着性は良くないが、熔着加工が可能である。自己消炎性の特長から乙種防火戸用グレイジングガスケットも生産されている。
ガスケットの材料としては、最も多量に使用されている。
PVCの使用範囲は、グレイジングガスケット、気密ガスケットなどである。 |
| ■サーモププラスックエラストマー(TPE)■ |
耐候性、耐寒性、耐熱老化性が良い。自己消炎性は無く、一度着炎すると燃え続ける性質である。接着性は悪いが、熔着加工が可能である。着色は可能であるが、建築用ガスケットとしては黒色での使用を奨める。
TPEの種類は、スチレン系(SBC)、オレフィン系(TPO)、塩ビ系(TPVC)、ウレタン系(TPU)、エステル系(TPEE)、アミド系(TPAE)などがあるが、建築に使用されるガスケット材料は主に、オレフィン系と塩ビ系である。
TPEの使用範囲は、目地ガスケット、気密ガスケットなどである。 |
| ■クロロスルフォン化ポリエチレン(CSM)■ |
耐候性、耐オゾン性、耐薬品性、明色性に優れ、接着性が良く、自己消炎性がある。明色性に優れていることから、意匠を目的としてクロロプレンゴムの被膜材として使用されている。
CSMの使用範囲は、構造ガスケット、目地ガスケットなどである。 |